哲学から得た知見② ~くよくよ悩まない生き方~

2018-11-27

こんにちは。もふふです。

以前こちらの記事で長々と哲学のお話を書きました。

堅苦しく思われがちな哲学ですが、意外におもしろいんだよ~~という考え方をいくつかざっくり紹介してみたつもりです。

んで。

こんなことを大学で勉強して、何を得たのかと。

かつて1度はしてみた就活でも聞かれましたよ。「哲学を勉強して何になったんですか?」と。

わたしは堂々とこう答えます。

悩みがなくなりました。

ほんとか!?

「悩まない」ということ

哲学科に入る前、高校生の時は、「何のために生まれてきたのだろう」「なんで生きているんだろう」「どうして生きていかなくちゃいけないのだろう」と、答えのない問いにくよくよ悩み続けていました。(そんなだから哲学科に進んでしまった。)

当時うつだったこともあり、その悩みは日に日にわたしを深い闇に引きずり込んでいきます。ぐるぐるぐるぐる、同じ問いに苦しまされる毎日。

「人は何のために生きるのか」がわからないことで、自分の生きる意味すら見えなくなってしまい、仕舞には自分には生きている価値がないんだと悲観的な感情に支配されすっかり疲弊していました。

そんな状態で哲学科に入り、案の定先生が問いかけました。
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わたしは哲学を勉強すれば分かると思っていました。真理に辿り着けるなんて胡散臭いことは思わないけれど、少なくとも何かしらの答えが自分の中で出るはずだと。暗闇を照らす一筋の光が見えてくるはずだと。そんな期待を抱いていました。

でも、4年間、いろいろな哲学、思想に触れてわかったんです。

「正しい答え」なんてものには到達できません。

プラトンとかアリストテレスとかデカルトとかカントとか、めちゃめちゃ頭のいい人たちがたくさんいて、誰一人真理に辿り着いていません。古代ギリシアの時代から現代に至るまでず~~~~~~っと議論しています。無理なんです。真理は人智を超えたところにあるんです。たかが人間が正しい答えなんかわかるわけないんです。

つまり、くよくよ悩むことは無駄。

偉大な哲学者だってわかんないんだもん。

悩んでも意味ないんですよ。「なんのために生きるのか」なんてわからないんですよ。無理なんです。わたしにはなんにもわからないんだってことがわかりました。

「なんのために生きるのか」は、悩むものではなく命題です。学問的・論理的に「思考する」のものなのです。

「悩む」と「思考する」の違い

では、「悩む」と「思考する」の定義を確認しましょう。

悩む

決めかねたり解決の方法が見いだせなかったりして、心を痛める。思いわずらう。「進学か就職かで―・む」「恋に―・む若者」「人生に―・む」

思考(する)

考えること。経験や知識をもとにあれこれと頭を働かせること。「思考を巡らす」「思考力が鈍る」

哲学で、広義には、人間の知的精神作用の総称。狭義には、感覚や表象の内容を概念化し、判断し、推理する知性の働きをいう。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

辞書を引くとこう書いてあります。

アンダーラインを引いたところがポイントですね。

「悩む」はぐるぐる考えたけどどうしようもなくて心を痛めるさま。「思考する」は考え、判断し、推理すること。そこに感情は必要ありません。

一例を挙げてみます。

「ダイエットしてるのになかなか痩せない」と思ったとき。

 

【悩む人】

「こんなに頑張ってダイエットしてるのに全然痩せない…」

「テレビでやってた人は痩せたって言ってるのに…」

「わたしどうしたらいいんだろ…」←解決の方法が見いだせない

「もうやだ…つらい…」←心を痛める

 

【思考する人】

「このダイエットはなぜ痩せないのだろう?」

「テレビでやっていた人との違いは何だろう?」

「原因はコレかな?」推理する

「体質に合わないんだ。違う方法を検討しよう」←判断する

 

悩んでしまう人は、つらい・苦しい・悲しいなどの負の感情に支配されて、そこで思考停止してしまいます。

前進も後退もせず、その状況にとどまり続けることになります。

結果、その悩みはいつまでたっても自分の中でぐるぐるとめぐり、心のしこりとなって残ります。

考えることができる人は、少なからず前進していきます。

意識が未来に向かっているんですね。現状維持はしません。変化していきます。負の感情に飲み込まれることもありません。強い。最高。

ということで、悩むのをやめて考えるようにしましょう!!!

それができたら苦労してないんだよ!!

わかる。

そうなんですよね。真っ当な批判です。

でも実は、それは誤解なんです。

「論理的思考」ができるようになるには、たいていの場合訓練が必要なんです。

意識して、考えるくせをつけて、何度も何度も練習して。そうやって身につけるものなのです。

息をしているだけで勝手にできるようになるものではないんですね。

あ、自分生まれた時からできたわ~!という方、それはもう天才です。すばらしい。そのままのあなたでいてください。

*おわりに*

ちなみに、哲学のことなんにもわからん!けど興味わいた!って人におすすめの本を貼っておきます。わたしが高校生の時に読んでおもしろ~いと思ったやつです。簡単。

次の記事では「考える訓練」の方法を紹介しますね。

今日もゆるりと、がんばらずに。

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